愛して欲しい気持ちに降伏する。

愛して欲しかった。
貪欲なほどに愛されたかった。
でも、
拒絶された。
無視された。

傷ついた過去の記憶。
どうせ愛されない、と拗ねて
愛なんていらない、と強がり
愛なんて信じられない、と絶望した。
それが、愛して欲しい気持ちを暗く覆ってしまった。


本当は愛して欲しいのに、
もうあんな経験はしたくないから、
好意を向けてくれる人にまで、壁を作る。
厚い壁に阻まれて、人は手を差し伸べられない。


誰も私を愛してくれない。
そう言って、
さらに拗ねて、壁を厚くした。


愛が受け取れないのは、
分厚い壁でガードしているからなのに。


壁の中にいたら、安心?
傷つかない代償は、
愛を受け取れない寂しさ。


寂しさを覆い隠して、そのまま生きるのもいい。
愛を受け取りたくて、壁から顔を出してみるのもいい。

私は、猛烈に愛して欲しかった。
その気持ちに全面降伏して、
壁から顔を出すことを選んだ。

壁の外には
私を愛してくれる人がいた。

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根本裕加(ねもとゆうか)

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